“じゃない側”の移住と仕事 上田市で自分に合った暮らしを探す(サポーター:野々村さん)
上田市へ越してきて、10年目となりました。移住サポーターの野々村です。
今回は、移住とは切っても切り離せない「働くこと」について書きたいと思います。
移住というと、カフェなどの飲食店を始めたり、農業に取り組んだり……。心機一転、夫婦で新しい土地で「挑戦」や「起業」をしている姿を思い浮かべる方も多いかもしれません。
ですが、上田で暮らし始めてから9年の間に出会ってきた方たちを振り返ると、実はそうした形での移住は、割合としてはそれほど多くないのではないかと感じています。
特に多いのが、「パートナーの仕事の都合」「パートナーの実家が上田にある」といった理由で上田市に来たというケースです。
わが家もその一つで、学生時代から交際していた夫の就職先の担当部署が上田市内にあり、私はそれについて来る形で移住しました。移住という言葉から想像されがちな「自分たちの意思で大きく舵を切った」という理由とは少し異なります。
なかなかスポットライトが当たるような移住理由ではありませんが、生活や家族の状況に合わせながら、その土地でどう働き、どう暮らし続けるかを選び取っていくこともとても大切な選択肢だと思っています。
今回は、パートナーについて来る形での移住、いわば“じゃない側”の働き方についてお話ししたいと思います。
上田で出会ってきた人たちの働き方は、とても多様です。
出会う人が増えるにつれて、働き方の選択肢も自然と増えていきました。
もともと行っていた仕事を、移住後もリモートワークで続けている人。
移住をきっかけに転職し、働き方をリモートへ切り替えた人。
上田市内の企業に勤める人。
子育てや暮らしに合わせて、パートとして働く人。
そして、起業という選択をしている人もいます。
私は、移住前から行っていた個人事業をそのまま続ける道を選びました。
正直に言えば、「地方に移ってもこの仕事は続けられるのだろうか」という不安がなかったわけではありません。
ですが、実際に暮らし始めてみると思っていた以上に仕事を続けることができました。
それだけでなく暮らしや仕事を通して人と出会うなかで
「こんな魅力的な企業が、ここにあったのか」
「こんな働き方が、この地域にはあったのか」
と、視野が広がっています。
もし移住前にこうした選択肢を知っていたら、また違う上田の暮らし方があったのかもしれない……そんな「もしも」を想像することもしばしばです。
ここからは、上田市で移住後の働き方の選択肢を広げるヒントをいくつかご紹介します。
① 上田市LINE公式アカウント

上田市のLINE公式アカウントでは、給食調理、保育士、学校関係、事務職、市の職員など、暮らしに近い仕事の募集情報が届きます。仕事に限らず、生活情報やイベント情報も配信されるので、移住の際には登録しておくのがおすすめです。
https://www.city.ueda.nagano.jp/soshiki/uedapr/73021.html
② 産業ミライフェス in UEDA

「産業ミライフェス in UEDA」は、上田地域を中心に約150の企業・学校・団体が出展する体験型展示会です。毎年、形を変えながら継続して開催されており、実際に足を運ぶと「こんな面白い企業が上田にあったのか」と驚くことがあります。
子ども向け企画も多く、親子での参加もおすすめです。私自身も「移住前に知っていたら、ここで就職活動をしていたかもしれない」と思う企業に出会いました。
https://miraifesueda.jp
③ 上田地域の派遣・求人登録
派遣や求人への登録は「仕事を探す」以上に、地域にどんな仕事があるのかを知るきっかけになります。上田地域発の求人会社も複数あり、職種のイメージが漠然としていた私にとっては地域の産業構造を知る大きなヒントになりました。きのこ関連企業、旅館、秋限定の松茸小屋の仕事など、地域性のある仕事を知れたことは東京から来た私にはとても新鮮でした。
④ 東信州産業の陣

上田市を含む東信地域は、製造業やその関連産業が集積している地域です。「東信州産業の陣」は、そのような“ものづくり”の現場を見て、体験できるオープンファクトリーイベントです。普段はなかなか目にすることのない産業機器や精密機器の製造現場を知ることができます。
https://sangyo-no-jin.jp/2025
⑤ デイワーク「1日農業バイト」
1日より働くことのできる農業ワークです。このように1日単位で関われる仕事は、移住直後の助走期間にも向いているように感じます。いきなり就職するのではなく、地域や仕事を体感しながら関われる点が魅力です。
⑦ 信濃毎日新聞を読む
長野県内で購読率の高い新聞です。デジタル版があるため、移住前から読むことができます。通読していると、求人情報だけでなく「どんな人が、どんな思いで働いているのか」という背景に触れることができ、地域の企業や働き方に自然と出会えます。
また、新卒向けではありますが、信濃毎日新聞社が運営する「長野県就活ナビ」も地域企業を知るヒントになります。
⑧ 上田市創業支援プラットフォームに相談する

就職ではなく、創業という選択肢を考えたい方には、相談窓口もあります。
https://shinshu-sogyo.com
「うえだ移住テラス」を運営している一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンターでは、創業支援だけでなく、リスキリングや就職支援も行っています。

上田市の良いところは、「ウェルカム」な空気があることだと感じています。
移住後に困ったことがあれば、ぜひ声をかけてみてください。
移住生活は、仕事も暮らしも移住後に少しずつ調整していくものだと思っています。
最初から完璧な仕事を見つけなくても、途中で形が変わっても大丈夫だと、移住した10年経った今だからこそ感じています。
上田での暮らしが、誰かにとっての“正解”である必要はありません。
ですが、自分自身に合った形を探せる風土が、上田市にはあると感じています。
上田市での移住が、あなたらしい形になることを願っています。
また、上田市でお会いできることを楽しみにしています!

