地域おこし協力隊として上田に移住して

文:サポーターるこさん

「長野ナンバーの車を見られた日はラッキー!」

移住前、地元の千葉や他地域で長野ナンバーの車を見かけると気分が上がっていました。「いつか私も長野県に移住し、車は長野ナンバーにしたい」と、移住への思いを温めていました。長野県の中でも降雪が少ない東信地域、都市機能もあり、山々が見える暮らし…第一候補が上田市でした。

様々なタイミングが合い転機となった2020年、インターネットから上田市地域おこし協力隊(以下、協力隊)の募集記事に出会います。全国的に新型コロナウイルス感染症の影響が大きく出ていた夏でした。初めてのオンライン面接は話した内容の記憶がないくらい緊張し、面接後は落胆と諦めに近い境地。数日後、採用通知をいただいた時はあまりの嬉しさに涙しました。今、思い出しても震えます。

真田氏本城跡からの景色

憧れの信州上田 愛犬との移住へ向けて

上田 道と川の駅 おとぎの里から望む「岩鼻」。 敷地内にはドッグランもあります。

念願の上田移住を目前にし、一番の問題は住居のことでした。大型犬との移住だったので、一緒に暮らせる住居を探すことが大変でした。インターネットからは条件に合う物件に出会えず、焦りを感じる日々。最終的には上田市内の不動産会社の一覧を上から順に電話をかけていきました。幸運にもインターネット掲載前の一つの物件、今の家に出会うことができました。どれか一つでも歯車は違えば協力隊としての上田移住は叶っておらず、本当に有難く思っています。

2020年10月に着任し、2023年9月までの3年間、上田市地域おこし協力隊 婚活・結婚支援担当として活動させていただきました。

協力隊の活動 地域・人との出会い

コロナ禍、複数の人を集めての婚活イベントやセミナーの開催が難しい時期もありました。時には新たな環境での暮らしとコロナの影響との間で、移住できた喜びと活動へのモチベーションだけでは進めない時もありましたが、協力隊の活動を通じて繋がらせていただいた方々やプライベートで出会った方々に支えられ応援していただき、今があります。

地域の方とのお話しから生まれた紙媒体の通信
3年間の活動の集大成として、おすすめの場所やお店をまとめたリーフレットを制作しました

移住後、新しい土地に馴染むために

私なりの地域に馴染む方法を一つ紹介します。
「地の食・地の湯で心身を地域仕様に整える」。
近所や職場の方との繋がりと同じくらい「心身と地域」の繋がりも大切だと感じています。
地元産の食べ物を食することで、暮らす土地にチューニングする感覚です。上田市内には複数の農産物直売所があり、地元の野菜や果物だけではなくハチミツや漬物、味噌、乾物などの加工品も手にすることができます。そして、温泉も市内各地域にあります。それぞれ泉質が異なるので、自分の肌に合う温泉を見つけることも楽しみの一つ。

温泉と言えば、印象的なエピソードがあります。
移住して間もない日の夜、市内の温泉へ。先に温泉を後にする方が私に「おやすなさい」と挨拶をしてくださいました。上田に来る前は「おやすみなさい」は家族や友人と交わす言葉だったので、知らない方から言われた時にはびっくりしました。夕方から夜にかけ、帰宅時の挨拶(「お疲れさまでした」としての意味も含む)として使う方もいらっしゃることを初めて知りました。誰とでも交わされる「おやすみなさい」がとてもあたたかく、好きです。

友人が作ってくれた干し柿。 移住後、干し柿が好きになりました。

私の「上田推しポイント」

① 晴天日の多さ

全国的にも晴天率の高さを誇る上田市の天気、暮していて本当に実感します。
しかも、青空の色が濃いです!真っ青な青空を「上田ブルー」と個人的に名付けています。青空の下で生活できることは、やはり心地良いです。

気持ち良い青空の日が多い上田市の気候。青が濃すぎて合成写真のように見えてしまうことも?! (加工なしです)
寒さで凍るため池。 里山の景色が好きです。

② 日常の景色の美しさ

上田市は里山に囲まれていて、見渡す限り山の景色。四季折々の風景はもちろん、日々の天候や時間帯によって表情は様々です。新緑の時期は冬を越えた自然の生命力があふれ、エネルギッシュ。紅葉の名所は市内の山全体。霧や夕焼け、水稲、麦畑…日常的に美しい風景を目の当たりにします。年間355日くらいは犬の散歩に行っているので、豊な自然を感じられる環境は最高です。

③ 生活圏と豊かな自然が近い

スーパーマーケットやホームセンターが充実し、日常の買い物は全く不便を感じていません。また、映画館、美術館、音楽ホール等も身近にあります。新幹線、高速道路の利用も便利ですので、遠方にも行きやすいです。ライフスタイルの幅が広げられる環境です。

④ 全国区レベルのモノがたくさんある

上田紬、ワイン、そば、りんご、大豆(豆腐、味噌)、日本酒、おやき、あんかけ焼きそば、和菓子・洋菓子…たくさんの「名物・名産品」。中にはもっと全国的に広がってもおかしくない物もあります。実家に帰る際のお土産選びは大変です。家族や友人にいろいろと紹介したい気持ちが溢れます。

インターネットからたくさんの情報を得る事ができますが、やはり実際に暮らしてみないとわからないことも多いです。例えば「冬の越え方」「水道事情」「自治会」「ゴミの出し方」「お祭りや風習」「動物病院」等の情報やアドバイスは地域の方から直接教えていただきました。

「上田祇園祭」 2023年、初めて本格的な開催を目の当たりにしました。 圧倒の熱気!

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協力隊として移住できたからこその経験、地域・人との出会いはとても有難く、貴重な3年間でした。所用で市外に出た際、日帰りであったとしても上田市内に入った時点で安心します。この「ホーム感」を感じる瞬間もまた嬉しいです。

繋がらせていただいたご縁を大切にし、上田から新たな景色を見て行きたいです。

趣味の焚き火。 星空の下、火を囲む時間は豊かなひと時です。