「Discovery 上田」地域発見のミニツアーにでかけよう(サポーター:田中さん)

東京から移住してほほ15年。東日本大震災の前年末に引っ越して、当初は仕事の拠点を東京に残しながらの二拠点生活を送っていましたが、コロナ禍後は上田に腰を据えることにしました。
上田は、自分のルーツ、母方の始祖の地、正確には先祖がえり移住です。

子供たちとリバートレッキング(霊泉寺川)

自分の生業、活動はアウトドアスポーツのイベント、ツアーなどの企画、運営です。
アウトドアイベントやツアーの実施をとおして、国内外から多くの方に来訪して頂き、それにより地域がすこしでも盛り上がっていかれればと、活動を行っています。

自分の活動にとって、地域の自然、環境をどう生かしていくかがポイントであり課題です。そのためには歴史、文化遺産、自然環境、人々の生活、生産・食文化等、地域を知ること、地域の素晴らしさを認識することが必要です。
それが地域の魅力発信につながり、多くの方々に来訪して頂けるきっかけとなり、地域の資産になると考えています。

地域にとって移住者の眼、視点というのは大事です。移住者の方々は、様々な生活、仕事体験を経てきています。在住の人たちと異なった視点、感覚で、日々地域を見つめ、体感していると思います。地域の人々の間では気が付かない点が多々あります。

まずは地域や近隣地域のミニツアーに出掛けることをお勧めします。
必ずや新たな発見、体験が待っています。
自然、人との触れ合いで理解も深まり、大げさですが、生きていることの意義を感じられると思います。それで地域への愛着が増し、それが地域への誇りとなっていく気がします。

菅平根子岳スノーシューツアー

移住した上田ですが、探訪することでいろいろな発見や知りえたことがありました。
それはどんな田舎の町、村でもそうでしょうが、地域にはそれぞれ歴史があり、自然、生活・文化環境があり、それが時を経て今を形作っています。

上田は、奈良時代には国分寺が置かれ、信州の中心地でした。その後鎌倉時代には北条氏が直接支配し、鎌倉文化の栄えた地域でもありました。戦国時代は、世に有名な真田一族が拠を構え、信濃から越後につながる要衝の地とみなされていました。江戸時代には豊かな農業生産地として存在感を示し、明治からは養蚕・絹糸業、それに続く紡績業で栄えました。

地域でトレッキング、サイクリング、川下りカヤッキングするごとに様々な歴史の足跡や生活・文化の息吹を感じます。
その自分の探訪経験が地域の魅力発信につながると感じたのは、アメリカやシンガポールからの友人家族を案内したときでした。
観光地、歴史遺産巡りだけではなく、地域の様々な場所をガイドしましたが、とても喜んでいただけました。数日滞在しましたが、まだまだ滞在日数が足りないくらいでした。

MTBツーリング(米姉妹都市からの高校生と)

そんな地域の魅力をどうツアーのコンテンツに取り込んでいくか、現在プランを練っています。

住めば都と言いますが、自分にとって信州上田はまさに「アウトドアヘブン」です。

四季を通じてアウトドアスポーツを楽しめます。その特徴とメリットは、フィールドが近いこと。
河川、渓流、トレイル、里山、雪山に1時間以内でアクセスでき、手軽に楽しめることです。
午前中にアウトドアスポーツを楽しみ、お昼前から仕事という生活も可能です。都会生活では考えられないことでした。移住したことで自身のライフスタイルに幅を持たせることができたと思います。

気が付いたらシニアエイジに達していましたが、まだまだ新しいことにトライしていきたいと思っています。これも移住したお蔭だとひそかに思っています。

千曲川カヤックツアー