地域の魅力は、気づいてつくって遊び、たのしむものかもしれないと思った話(サポーター:まりのさん)

「地域の魅力はなんですか?」
正直なところ、私はきっとこの問いが苦手です。

「それは豊かな自然と晴れた空、そしてここに暮らしている人たちです」
いや、わかる。すごくわかる。これはきっとベストな解答。
でもそれは上田市じゃなくても言えるわけで、きっと住まい手からしたら「そうじゃない場所」の方が少ないわけで。言葉から入ってみようと辞書を引けば、

ち‐いき〔‐ヰキ〕【地域】
読み方:ちいき
1 区画された土地の区域。一定の範囲の土地。「—の代表」「防火—」

み‐りょく【魅力】
読み方:みりょく
人の心をひきつけて夢中にさせる力。「—のある人柄」「—的な笑顔」
(デジタル大辞泉/小学館)

なるほど、上田市にあって、私の心をひきつけて夢中にさせる力のあるもの。少しふわっとしているけれど、今日は「私を夢中にさせる力」について考えてみようと思います。

自己紹介が遅くなりました。
皆さまこんにちは。上田市真田町に住んでいる、まとうまりのと申します。

出身は長野県松本市。長野市、上田市と移り住み、同じルートを2周して、今の場所にたどり着いた生粋の長野県民です。庭のある一軒家に、夫と小学生の子どもたち、犬数匹、チャボいっぱいと1匹の金魚と暮らしています。

上田市で過ごしているのは、小学2年生から高校2年生までのおよそ10年と、20歳から今までの10数年。県外には出ていないので、持ち合わせている比較対象は少ないけれど、それでもやっぱり「上田がいいな」と、思うことは結構あったりします。

まずはとにかく、カラリと晴れること。

意外と東京、そして関西に出るのが楽なこと。真田で言えば、夏の夜が涼しいこと。千戸温泉も別所温泉も鹿教湯温泉も、松代も須坂も小布施も、なんなら草津温泉(群馬)も、とにかく温泉地にアクセスがしやすいこと。冬は菅平まで30分弱でスキーが楽しめること。海だって意外と1時間半くらいで行けちゃうこと。

こっぱ人形に込められた熱い思いもたまらないし、美味しいカフェやご飯屋さんもたくさんあるところ。

きっともっとあるけれど、ぎゅっと絞って私の夢中ポイントをあげるとすれば、それはここまで並べた景色や食や利便性ではなく、「同じようにこの場所を楽しめる人がいること」だと思います。

例えば畑や染め、梅干し作りや狩猟に釣り、公園をたのしむとか、神社で遊ぶとか、空き家を片付けるとか、なにかちょっと規模の大きなことでも「やってみたい」と思ったら、意外と「一緒にやってみよう」と、手を上げてくれる人がいるのです。

(そうして人が集まって開いてきた「さとのわマルシェ」「#Fabpark」「さんかくのいえ」。形を変えながら、いろんな企画をしています)

これはつい先日、参観日で聞いた息子のクラスの話。

総合の時間で「地域の竹を使って秘密基地が作れないか」というテーマが出た翌日、さっそく3本の竹が教室に届いたそうです。担任の先生は、「言うてそんなにすぐには集まらないだろうし、もう少し計画を練ってから・・・」と、この時まだ、公にお願いのお便りなどは出さずにいたそう。ところが次の日、クラスの竹は10本に増えます。1週間がすぎる頃には竹は100本近く集まって、先生びっくり。「計画づくりの方が忙しくなっちゃってさ、困っちゃうよ」と嬉しそうな息子たち。

「ああ、こういうの好きだなあ」と思いました。

きっと子どもたちは、なんとなく竹のある場所を知っていて、誰に頼めばいいかもなんとなくわかっていて、声をかけたら協力してくれる大人がいることを知っています。それは必ずしも家族ではなくて、ご近所さんだったり、通学路で会う人だったり。あえて「交流をしましょう」なんて言わなくても、日常の風景のなかで増えた知り合いが、「ここぞ」というとき一緒に「ここにあるもの」を楽しんでくれる

こうした環境が、私の心をひきつけ、夢中にさせているのだと思います。

ありきたりな言葉で言えば「豊かな自然と晴れた空、そしてここに暮らしている人たち」が魅力の上田市。その裏側には、「あるものを共に楽しんでいきましょうかね」という、気負わない関係性が滲んでいる気がします。