上田よいとこ みんなでこうや(サポーター:秋桜さん)
※題名の「上田よいとこ みんなでこうや」は上田の方言で、「上田は良い所です。皆さんでいらして下さい」という意味です。
ガイドサポーターの春原と言います。上田で生まれ(旧塩田町)、育ち、多分骨を埋めることになると思います。上田生活65年、昭和~平成~令和を生き、その移り変わりを見てきました。
昭和のころは、外に出れば田んぼや畑にいつも誰かが農作業をしていました。家々の戸は開け放たれ、いつ訪ねても「お茶飲んでけやー」という声が聞こえました。郵便配達の人も来たついでに一緒にお茶を飲んだものです。
どんな人が来てもまず、“お茶と漬け物”でもてなします。乾物の行商、富山の薬売り、傘や鍋、包丁を直してくれる職人さん、金魚売りのおじさん・・・等、スーパーはなくても様々な人が定期的に訪れ、上田では見たことない聞いたことのないような話をしてくれました。テレビやスマホなど無くても情報交換やコミュニケーションは充分でした。
昭和の話をしたらきりがありませんが、そんなのんびりした風景も時代と共に消えていき、次の世代には上田もどんどん変わっていきました。ですが、いつの時代にも生まれ故郷を大切に想う人がいて、上田を離れてもまた上田に戻り、新しい考えや仲間を増やし、今の上田ができてきたのだと思います。
そして物理的にも生活しやすい環境に恵まれ、昔からの上田と新しい上田とが共存しています。新しい上田は、ここに住み、生活を営む場所として選んだ移住者の方たちや、地元で育った若者たち、そしてその仲間が知恵を出し、たくさんの人々との交流によってできたまちです。
どちらかというと封建的な面が強いと言われる上田ですが、なかなか新しいもの好きで好奇心旺盛な上田人でもあるようです。“せっこよく ずくだして おいだれと やらずわな” とでも言いましょうか・・・。(※上田の方言で、「飽きずに根気よく労を惜しまず、あなた方と一緒にやっていきましょうね」という意味です)
『古いものもたくさんあるよ、でも新しいものも大歓迎だよ。古くても使えるものは何でも使って一緒に考え、つくって行こうよ』 そんな土地柄、人柄が上田の魅力なのかもしれません。
~~ 追記 ~~
私の職場は信州上田観光協会です。上田市の観光情報、生活情報など、上田の知りたい情報がありましたら是非足を運んでください。土・日・祝日を含め毎日窓口が開いています。